ソースコードから理解する技術-UnderSourceCode

手を動かす(プログラムを組む)ことで技術を理解するブログ

Wicket(17)wickt-exmamplesを解析する(abacadabra)(6)

Wicket (9)wicket-examplesをTomcatに導入してみるEclipseに取り込んだ
Wicketのサンプル「wicket-examples」を解析してみます。

引き続き「abacadabra」exampleです。
今回は最後のステップである「ConfirmationStep」を見ていきます。

◆画面
f:id:UnderSourceCode:20130504112221j:plain

ここまでのステップで入力したユーザー名などを表示する画面です。入力などはありません。
この画面を構成する.javaファイルが下のものです。

◆ConfirmationStep(NewUserWizard.java)
f:id:UnderSourceCode:20130504112237j:plain

このステップは「StaticContentStep」を継承しています。
この「StaticContentStep」クラスは、入力機能を持たず静的な表示のみを行う
Wicketのコントロールです。

まず64行目でコンストラクタ内で親クラス(StaticContentStep)に「true」を渡すことにより
htmlを表示することを指定しています。

.htmlファイルは「StaticContentStep」クラスのものを使用するため
ConfirmationStep独自の.htmlファイルはありません。

この行以降は今までのステップと同様です。

・データを格納したModelのインスタンスを取得(65行目)。
・「ResourceModel」を使用してTitleに.propertiesファイル内の定義を設定(66行目)。
・「StringResourceModel」を使用してSummary、Contentに
  .propertiesファイル内の定義値とModelから取得した値を組み合わせて表示(67,68行目)。

今回見た「StaticContentStep」を使用すれば
通常のWebアプリケーションで入力値を最後に確認する画面などは
簡単にできるでしょう。