アジャイルな見積りと計画づくり(3)
「アジャイルな見積りと計画づくり」を少しずつ読んでいます。
また少し読み進めたところで、気になったところをメモっておきます。
◆狩野モデルによる開発機能の優先づけ
11章ではユーザーからアンケートをとり、要望を把握することを紹介しています。
振り返って今の自分のチームは、このように要望を把握しようとしてるか?(自戒)
下手すると、ユーザー側のシステム担当者にエンドユーザーの要望を纏めてもらっているのでは?
◆ユーザーストーリーの分割
「パフォーマンス制約をストーリーにする」(※1)
「ストーリーをタスクに分解してはならない」(※2)
「関連する変更への誘惑を絶つ」(※3)
「ただし関連する変更の優先度が同じ場合はこの限りではない」(※3)
いづれも本書で指摘しているように、開発者がつい行いがちなことでしょう。
本書ではあくまでユーザーの利益を優先して、ストーリーの実現を優先させるとしています。
またパフォーマンスについては、ユーザー要件の実現と、パフォーマンスの考慮を
別ストーリーとして分けることを紹介しています。
これも、従来のプロジェクトでは珍しい珍しいのではないでしょうか?
◆イテレーション計画づくり
「イテレーションプランニングではタスクの担当者を決めない」(※4)
「イテレーションプランニングの目的は、粗削りのリリース計画から、
より精度を高めたイテレーション計画を立てることにある」(※5)
各担当者が自分のタスクのみに集中し、チームワークが損なわれるのを防ぐため。
確かに自分の仕事を考えると、自分の担当分しか把握していないことも多いかも(笑)
※1 「アジャイルな見積りと計画づくり」 P142
※2 「アジャイルな見積りと計画づくり」 P143
※3 「アジャイルな見積りと計画づくり」 P144
※4 「アジャイルな見積りと計画づくり」 P161
※5 「アジャイルな見積りと計画づくり」 P162