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.NET開発者からみるJBoss Seam(1)開発環境

企業システムの常識をJBossで身につけるを読み、JBoss Seamの実装方法に興味を持ちました。

少し調べてみると、JBoss Seamで使う技術には、ASP.NET(特にASP.NET MVC)と
似ている部分があることに気づきました。

今までは.NETの技術は他の技術(JavaPHPなど)と比べ
取っ付き易いが少々特殊であると考えてました。
が、JBoss Seamは.NETが持つ取っ付き易さと、実行環境のOSを選ばない
Javaの汎用性の両方を兼ね備えているようです。

では、JBoss Seamの開発環境についてです。IDEを使うことにします。
以下、Windows 7 Proの64bit版に環境を構築しています。

ASP.NETの開発では、IDEはVisual Studio、若しくはVisual Web Developerになると思います。
どちらかをインストールするだけで開発可能で、インストールは基本的にはウィザードに従うだけです。

対してJBoss Seamの開発では、今回はEclipseを使用します。
事前にJDKのセットアップが必要ですが、IDEとしてインストールするのは
JBoss Toolのオールインワンインストーラである「JBossTools-installer」のみです。

JBossTools-installer」より「InstallerForJBossTools-3.0.0.GA-R200903141626-H5-win32-0.0.16.jar」を
ダウンロードしてインストールすれば、JBoss Seamの開発環境構築は完了です。
このインストーラで、Eclipse、WebサーバーであるJBoss Application Server、Seam
一回でインストールされます。

従来、Javaで開発環境を構築する際には、Eclipse、Webサーバー、フレームワークを個別にインストールする
必要がありました。
それが一つのインストーラで済むようになった点が、.NETの「取っ付き易さ」に似てきた所だと思います。

またデータベースについても、JBoss Seamの開発ではHSQLDBをインストールなしで使用することができます。
サンプルの開発には十分でしょう。

この点も、.NETではインストールが容易であるSQL Serverを使用できることと似ていると思います。

このように開発環境の構築だけでも、JBoss Seamは.NETと「取っ付き易さ」という点で
似ていると言えるでしょう。