ソースコードから理解する技術-UnderSourceCode

手を動かす(プログラムを組む)ことで技術を理解するブログ

Kotlin/NativeをWindowsで始めてみる

Kotilin/Nativeを試してみることにしました。
手元にあるのはWindows10だったのですが、Windowsでの実行手順に言及している記事は少なかったので
私が行った手順について書いてみます。

前提条件

「the compiler itself does require Java 8」との記述が公式ドキュメントにあるので
Java8がインストールされている必要があります。
(Macの場合はXCodeをインストールすると入るmacOS SDKがあればいいようです)

私の場合はWindowsにJava11をインストールすみでした(なのでJava8以降があればOKだと思われます)。

手順について

とは言っても、以下の公式ドキュメントの手順とはそう変わらないです。
A Basic Kotlin/Native Application - Kotlin Programming Language

公式ドキュメントはMacをベースにしていますが、おそらくOS毎に異なるのは

だけかと思われます。

1. Kotlin/Nativeのコンパイラのダウンロード

コンパイラをダウンロードして環境変数に設定します。
私が実行したときは0.9.3が最新だったので、以下のサイトから
Releases · JetBrains/kotlin-native · GitHub
「kotlin-native-windows-0.9.3.zip」をダウンロードします。

ダウンロードしたzipファイルを解凍し、任意のフォルダに配置します。

2. 環境変数の設定

zipファイルを解凍したフォルダ内の「bin」フォルダを、環境変数PATHに追加します。
今回はシステム環境変数に以下のように設定しました。
今回はシステム環境に「KOTLIN_NATIVE_HOME」を追加し、PATHには「KOTLIN_NATIVE_HOME」を参照するようにしました。

KOTLIN_NATIVE_HOME
  • 変数名 ・・・ KOTLIN_NATIVE_HOME
  • 値 ・・・ C:\kotlin-native-windows-0.9.3

をシステム環境変数に設定します。

PATH

PATHに以下の値を追加します。
「%KOTLIN_NATIVE_HOME%\bin」

環境変数で実行するコンパイラを定義するということは、今後使用するバージョンを切り替えるときにも
ここの環境変数を変えるだけですむということですね。

3. Hello Worldの実行

ここからは公式ドキュメント通りです。
公式ドキュメントにあるHello Worldのプログラムを作成します。

hello.kt

fun main(args: Array<String>) {
    println("Hello Kotlin/Native!")
}

以下のコマンドでコンパイルしてバイナリを作成します。

kotlinc-native -o first hello.kt

first.exeが出来るので、これを実行します。

first.exe

まとめ

ほぼほぼ公式ドキュメント通りでできました。
最初にKotlin/Nativeを行う際などの参考になれば幸いです。